2019年11月18日

日出学園卒業生で 声優のタカヤマツトムさんをお迎えして、学習クラブ「コミュニケーション・ディベート」を開催しました。
(「コミュニケーション・ディベート」については、こちらの朝日新聞DIALOGの記事をご覧ください。)

 

参加者は、日出学園高校の生徒たちと卒業生、教員、タカヤマさん。

 

今回は「インタビュー」のコミュニケーション・ディベートです。
生徒たちの中から出てきた「こんな人に話を聞きたい。」という声に対して、実際に呼んで話を聞いてみようというのをカタチにしました。
その第1回は、声優に興味ある生徒から出てきた「声優さんに話を聞きたい。」という願いです。
この願いに、タカヤマさんが応えてくださいました。
参加者には、一番下に載せた文書を前もって配布した上でコミュニケーション・ディベートしました。

 

 

参加した生徒からは,

「声優について、目指すことについてのお話を聞いて、やっぱり難しい世界だなと感じました。実際に仕事にしている方にお話を聞いて、人とのつながりが大切なこと、やるからには本当に強い覚悟が必要ということなどを改めて感じました。自分が好きなことや、やりたいと思ったことを大切にしたいと思ったし、小さなことでもいいから、自分のやりたいと思ったものにいろいろ挑戦していきたいと思いました。」

といった感想がありました。

タカヤマさん、ありがとうございました。

 

これからも、さまざまなテーマで「コミュニケーション・ディベート」していきます!

 

————————– 以下配布文書 ———————————-

 

「インタビュー」のコミュニケーション・ディベート

2019/10/26

 

 今回は、日出学園卒業生で声優のタカヤマツトムさんをゲストに、「インタビュー」のコミュニケーション・ディベートと称して行いたいと思います。

タカヤマさんは、OVA『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』に主人公・神崎ヒビキ役で出演されています。タカヤマさんに、「声優」について、または「生き方」についてなど聞きたいことを聞いてみてください。当日は下の私(佐久間)のインタビューを参考に、あなたが記者会見の記者になったイメージで、ぜひタカヤマさんからおもしろい話を引き出してください。

 

問.タカヤマさんに聞きたいことを2,3個考えてきてください。

 

タカヤマツトムさんにインタビュー 聞き手:佐久間(意図的に文をまとめたので,文責は佐久間にあります。)

 

まず,タカヤマさんが日出を卒業してから、マクロスⅡの主役を射止めるまでについて教えてください。

 

時代劇のアクション俳優になりたいという志望があったので、卒業後にジャパンアクションクラブ(JAC)の養成所に入りました。(佐久間注:JACは、千葉真一主催で真田広之が所属するなど、その頃は日本の、時代劇や特撮もののアクションを牽引する存在でした。)
その後だんだんとJACの経営が怪しくなってきていたところに、日出の同級生のお父さんが「ちびまる子ちゃん」のプロデューサーをしていたつながりで、声優と俳優の所属する小さなプロダクションに入って声優の仕事を少しずつするようになりました。
まだ、声優を始めて1年半くらいでしたが、オーディションでマクロスⅡの主役である神崎ヒビキ役に選ばれました。それまで声優としては大きな仕事もしたことがなく、事務所のマネージャーも驚くような大抜擢でした。

 

-それから今までは?

 

マクロスⅡの主役をやったときは、そんな感じでしたので声優の練習もそれまであまりしたこともなく、マクロスⅡの仕事も月に1回のものでしたので、声優として現場で上手くなるというのも難しく、かなり試行錯誤と苦労を重ねていました。
それで、自分が声優の仕事がなんとなくわかってきたと感じたのは、それから3年後くらいに、これもオーディションでしたが、テレビシリーズの「行け!稲中卓球部」の26本にレギュラーで出たときでしたね。
それからは、所属していた事務所でマネージャーが全員辞めてしまうというゴタゴタがあり、81プロデュースという、昔、野沢雅子さん(注:言わずと知れた声優界の大御所。ドラゴンボールの孫悟空役等。)が所属していた大手の事務所に引っ張られました。
そこで衛星放送(BS)の、初めてナレーションの仕事をもらって、「ナレーションの仕事っておもしろいな」って思ったところから、そこからは、ナレーションのやり方がわからなくてジタバタとここまできてしまったというところです。私は声優の養成所に通ったわけでもなく、それこそパッと出てしまったがために苦労したタイプだと思います。最近ようやくナレーションの学校に通い、今現在ナレーションのやりかたを改めて学んでいます。

 

-私の教え子でも声優志望の生徒が何人もいました。声優の仕事の苦労や特殊性など教えてください。

 

声優という仕事は、人とのつながりでしかやっていけないので、私も事務所に所属していたときは(注:タカヤマさんは現在フリーです。)チョコチョコと仕事をもらえていましたが、それでもアルバイトに明け暮れていて、そもそもアルバイトなしの、声優だけで食っていける人なんて、ほんの一握りだけです。
声優と俳優のギャラは全然違うので、声優でテレビのレギュラーを取ったとしても、それだけでは食っていけません。最近はイベントが声優の大きな収入源になりますが、それがあっても毎日のアルバイトを週2回に減らせるといった感じです。一方ナレーションの仕事の単価は高いので、先ほど話したナレーションの学校に通っている中にも、30代とかそれ以上の声優さんがけっこういました。
最近のマンガ家やアニメーションの制作は地方に分散していたり、海外に委託していたりしますが、声優の仕事というのはほとんどが東京の一極集中で、声優さんたちがスタジオに同時に集まって録音します。それで声優の養成所もほとんど東京にあります。
今は声優になるのも、普通の大学に通いながら、声優事務所がもっている養成所に入るというパターンが多いと思います。例えば業界最大手の声優事務所である青二プロダクションの養成所なんかです。入所するのに試験があり、さらに受講料もけっこうかかります。(注:調べたところ年間の受講料が110万円でした。)

 

-声優界の裏話等でおもしろい話があったら教えてください。

 

難しいこと聞きますね(苦笑)。
自分の話でいえば、私は、たてかべ和也さん(注:ドラえもんの先代のジャイアン役等)の指示で、高木渉さん(注:俳優として「真田丸」に出演等)と山崎たくみさん(注:「しましまとらのしまじろう」出演等)につきっきりで面倒を見てもらいました。あとは、自分は全く緊張しないたちだけど、マコ(野沢雅子)さんと一緒に仕事をしたときは、さすがに鳥肌が立ちましたね。でもこれは、今の高校生にはわからないかなぁ。
こんなのでいいですか?

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