はっきり伝える
3年生のクラスの朝の風景。子ども達がスピーチをしています。朝の会の一部「10秒スピーチ」です。
一人10秒以内、全員で7分以内でスピーチを完了させます。きっかけは朝の会の日直のスピーチ。「運動会がんばります。」「あいさつをがんばりましょう。」毎日みんな同じ一言を繰り返すばかりでした。
”もっと自分の中にあることを自分なりの言葉で話させたい。”そんな想いからこのスピーチの形になっていきました。毎朝出されるお題にそって話をします。例えば『好きな遊び』、話すことが苦手な子は一文で「私の好きな遊びはかくれんぼです。」が言えればOK。二文で話せる子はさらに「なぜかというと隠れている時にドキドキするからです。」と理由を付け加えます。三文まで話せる子の中には「隠れている場所が秘密基地のようです。」など、子ども達の感性が光る表現をする子も出てきます。
子ども達は自分のことを話すのが大好きです。聞いてほしくてたまらないのです。でも、時間に追われる日々の中でゆっくり話したり、聞いたりする時間は学校でも家庭でもあまりないのではないでしょうか。そんな中ではすべてを伝えなくても察してくれるだろうという省略された会話はになってしまいます。
きちんと伝えないと相手はわからない。聞いてくれる相手が正しく理解できるように、口にする言葉を大切に出してほしいと思います。
ちなみに今日はその後が言語表現の授業。応用編の問答ゲームに続きます。問答ゲームは1対1、次々に繰り出される質問に瞬時に答えます。その場で答えを言葉にするために頭をフル回転させて言語化します。友達の前で緊張する場面ですが、そんな状況にも負けない心の強さも育てていきたいです。