男子も女子も一緒に学ぼう からだの成長(4年生 ツボミスクール)
先週から、4年生は保健体育の授業で、体の発育と発達について学んでいます。
『よりよい発育・発達のために』の単元では、規則正しい生活や、食事、運動、睡眠の大切さについて気づき、『変化してきたわたしの体』では、入学した時から自分たちがどれくらい成長してきたのかについて理解しました。
そして、『大人に近づく体』の単元では、性別によって体つきが変わってくることや子どもと大人の体の違いについて、『体の中で起こる変化』では第二次性徴について体の変化を中心に学習を深めてきました。
今日、お招きした、株式会社ワコールの講師の先生に、昨年度までは4~6年生女子児童とその保護者の方々を対象に希望性で下着の選び方を中心に夏休み前にツボミスクールを行っていただいていましたが、今年度からは初の試みとして、昨今のジェンダー平等社会の実現に向けた流れの中で、お互いの思春期のからだの成長、プライベートゾーン、下着の種類と役割、下着のお手入れ方法などについて、保健体育の授業に加えて男女一緒に繰り返し学ぶ意義を感じ、実現する運びとなりました。
まず初めに、事前ワークで、自分たちが成長して、できるようになったことや、からだが成長してちょっと不安に感じることについて、子ども達が発表できる範囲で意見を共有しながら、思春期ならではのからだや心の成長について学びました。
自分が感じていることを友達が発表していたりすると、深くうなずいたり、特に、たくさん寝ても眠い、という意見にはどのクラスも「わかるー」「一緒だー」と共感度が高く、素直にリアクションしている姿が印象的でした。
次に、生まれたばかりの赤ちゃんの身長が約50㎝、体重は約3000gぐらいだと教わった上で、赤ちゃんが着る肌着を見せてもらいました。
「ちっちゃーい!」「かわいい!」「この間まで妹が着てた下着だ!」などの感想が飛び交ったり、赤ちゃんの下着を自分の体に当ててみて、その小ささに驚いたり、赤ちゃんのデリケートな肌用に縫い目やタグなどが外側についている下着の工夫を目で見て学ぶことができました。
その後、配られた、思春期のからだの成長のワークシートを使った学習やプライベートゾーンについては、保健体育の授業で習った内容の復習ということもあって、子ども達は積極的に挙手して発表したり、○×クイズにも正解できていました。
そして、下着を触って涼しい下着はどっちか、当てるゲームを通して、普段何気なく身につけていた下着の役割を知りました。
自分たちが身につけるものの中で、一番汚れやすいのはパンツだとわかった子どもたち。
洗濯機にポイっと投げ入れる前に洗わないとどうなるのか、自分で洗う方法についても学びました。
学んだ成果として、今後、汚れたパンツを自分で洗面所やお風呂場で洗うような姿が家庭で見られるかもしれません。
保護者の皆様には温かく見守っていただけたらと思います。
また、昼休みには昨年度まで4~6年生女子児童を対象に行っていた、女子のみのツボミスクール、通称「女子会」を行いました。
具体的にこれから胸がどのように成長していくのか、下着の会社ならではのデータを基に、その成長に合わせた下着の選び方について、女子会だからこそ、男子の目を気にせず、じっくり学ぶことができました。
学習内容については、こちらのデジタル教材をご参照ください。
https://www.wacoal.jp/demae-school/assets/img/my_body_book.pdf
デリケートな内容でしたが、男女共修コースも、その後の女子会も和気あいあいと楽しく学ぶことができました。
体の成長はついつい周りのお友達と比べて、遅い、早いと感じてしまいがちですが、思春期の成長スピードは人それぞれで、本当に個人差が大きいです。
講師の先生から教わったように、下着でプライベートゾーンを守り、自分の体を大切に、去年の自分と今、そして今と来年と、ぜひとも自分の体の変化を比べていきましょうね。
これから先、自分の体の変化に悩むことがあったら、そのときはひとりで悩まず、おうちの人や学校の先生など、周りの大人に相談してもらいたいです。
日出学園小学校の先生たちは、みんなの心身ともに健やかな成長を願っています。