Webページの作成と生成AIによる改善(教育実習生「情報Ⅰ」研究授業)
日出学園では、5月26日から6月14日までの期間、教育実習生を受け入れました。
昨年度に引き続き、今年度も情報科に教育実習生を迎えました。今年度の実習生は、片山陽人先生(本校卒業生)です。
片山先生が担当した「情報Ⅰ」の授業では、「Webページの作成」に取り組みました。
この実習は、HTML/CSSを用いた情報の構造化の学習に加え、デジタル化単元の総まとめとしての意味も持っています。
制作は3コマにわたって行い、4コマ目の前半で発表会を実施しました。
今年度はこの発表の時間を研究授業と位置づけ、校内外の先生方にも公開しました。
発表会では、生徒一人ひとりがWindows PCとChromebookの2台を使用。
Windows PCでは自作したWebページをブラウザで表示し、Chromebookではそのソースコードを映して並べました。
発表はギャラリーウォーク形式で行い、スマートフォンから投票フォームを用いて相互評価を行いました。特に優れた作品を制作した数名の生徒には、口頭でのプレゼンテーションもお願いしました。
さらに今年度は、新たな取り組みとして「生成AIによる改善フェーズ」も導入しました。このアイデアは片山先生自身の発案で、日出学園としても初めての生成AIを活用した公開授業となりました(※利用にあたって、利用規約等を遵守しています)。
片山先生からは、大学の研究現場でも生成AIが活用されていること、そして「何でもAIに任せればよいわけではなく、これまでの学びや積み重ねがあるからこそ、AIを効果的に使える」という重要なメッセージも伝えられました。
以下は、生徒の感想の一部です。
<Webページ作成に関して>
- やりたいことに合わせていろんなコードを使って工夫していくのがとても楽しかった。
- 表現の仕方がたくさんあって面白かった。
- 情報デザインって分野、個人的にすごく面白いなと思った。
- 同じテキストというアプリを使っていてもこんなにクオリティーに差が出ることに驚きました。
- (他の人の作品を見て)自分では思いつかなかったwebページの工夫がされていて、自分のページをどのように改善していくべきかがわかりました。
<生成AIに関して>
- Geminiは単純な会話しかできないと思っていたけれど、本当の実力を知った気がした。
- Geminiくんはちゃんと表現に苦労していたところを理解して改善案を示してくれていて、自分じゃどうしようもないときにうまく使っていけそうだなと思った。
- Geminiにコードを直してもらったときに自分のこだわりが消えることがあるのだと知った。
生成AIは、これからの学校教育においてもますます重要な存在になっていくと考えられます。「情報Ⅰ」では、2学期以降にAIについてさらに詳しく学ぶ予定です。